レクルンでは、教室のレッスンやブックレクというイベントで、絵本の読み聞かせを行っています。
書店に行けば「0歳の絵本」という言葉に出会うほど、絵本は子育ての早い段階から登場するものになってきています。
教室でも
「たくさんある絵本の中から子どもに合う絵本を見つけるのは難しい」 「どんな風に読んだらいいのですか?」
など、絵本の読み聞かせについて多くの質問を受けます。
そこで、主に1~3歳児の子どもを持つお母さま方からよくいただく“絵本の読み聞かせについての質問”を、ご紹介していきたいと思います。
今回は絵本を選ぶポイントについてご紹介します。
1.文字、ページ数が多すぎないもの
じっと言葉を聞くことはまだ難しい年齢です。 特に最初は内容よりも、テンポよくページがめくれていくものの方が楽しく、始めやすいでしょう。
例えば・・・
『コップちゃん』
ストーリーがあるというよりも、「こっぷちゃん こんにちは」のように、1ページに一言ずつ話し言葉が入っています。聞きながら、子どもが真似して言ってみることもできるでしょう。
食べものや飲みものが出てくるお話も、子どもは好きですね。
2.絵がはっきりしていたり、色あざやかなもの
読み聞かせの初めの段階では、子どもは文章や内容よりも絵を見て楽しんでいる場合も多いです。
見るだけで内容が伝わるようなものがいいでしょう。
例えば・・・
『はらぺこあおむし』
独特の絵のタッチと、鮮やかな色使いが特徴です。文章を読まなくても、絵を見ているだけでも楽しめる絵本です。
ちなみに、この本はページに穴をあけた簡単な「しかけ絵本」でもあります。「りんごをひとつ たべました」と読み「パクパク」と指で穴を触りながら進めていくと、楽しく読み聞かせができるのではないでしょうか。
3.くり返しや、インパクトのある言葉がでてくるもの
この時期の子どもは、同じフレーズのくり返しが心地よかったり、特徴的な言葉を楽しんだりします。
気に入った言葉を覚えて一緒に言えるようになると、絵本への親しみもわきやすくなります。
例えば・・・
『おべんとうバス』
「食べもの」と「乗りもの」という、子どもが好きな2つがモチーフの1冊。
登場する食べものたちが「はーい」と返事をするのが子どもには面白く感じるようです。読むとき、食べものごとに少しずつ「はーい」の言い方を変えると、飽きずに楽しめます。
4.発行年が古いもの
いわゆる「初版」、その絵本が初めて発行されたのがいつかを、絵本の後ろに記載されている奥付でチェックすることを、おすすめしています。
それが古いほど、重版され続けている=評価が高い絵本、といえます。
例えば・・・
『いないいないばあ』
1967年発行の、50年以上のベストセラーです。
ひたすら「いないいないばあ」、のシンプルなストーリーですが、「1ページにワンフレーズ」「優しくわかりやすいタッチのイラスト」「印象的な言葉のくり返し」など、前述したポイントがまさに詰まった絵本です。
子どもが興味をもつ絵本がどういったタイプのものなのかがわかると、その後選びやすくなりますね。
図書館を活用して、広く浅く、いろいろな絵本と出会うのも良いと思います。
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